Nightmare

Avenged Sevenfold、スタジオアルバム5作目、悲劇と共に生を受けたナイトメア

2009年12月のThe Rev.逝去後、初のスタジオアルバム。曲作りはThe Rev.と共に、彼が亡くなる前にほぼ終えていたとのことで、正真正銘、最期のAvenged Sevenfoldオリジナルメンバー5人での作品となった。ドラムパートはThe Rev.の遺したパーツを元に、当時Dream TheaterのMike Portnoyが再現・再製しスタジオで録音している。歌詞はThe Rev.逝去後に書かれたものが多いため、ほぼ彼の死による影響を受けたものとなっている。

音楽的には、もちろんメタルの欄に並べられるとは思うのだが、ハードロックとメタルとメタルコアとパンクと、ポピュラーミュージック(人が生きていたら耳にする音楽という意味で)が、A7Xらしい配分で混ざり合った傑作である。
ギターはそこここで曲の中心として、存在感を前面に出しているし、A7Xらしいメロディアスさも、ポップなボーカルラインも、ハードに刻むリズム隊も、叙情的だったり複雑だったりする曲展開も改めてその存在を主張している。あらゆるところに顔を出すシンガロングできるメロディの良さ、ハードパートの混沌と強さ、パワーバラードの力強い美しさ。今のA7Xを正しく切り取った、素晴らしい作品なのある。
そういう意味で、ラウドな音楽をいつも聴いていたり、メタル好きだったりする方以外の音楽ファンにもすべからく一度は聴いてみてほしい一枚である。一度といわず二度か三度と、ぜひ。

Rev.の死以前のZackyのコメントで、「とても暗いアルバムになっている」というものがあったし、「2nd好きも3rd好きも気に入るアルバムになる」というようなコメントもどこかアルバム作り初期にしていた。ほとんどの曲の原型がRev.の死以前にできていたという話が真実ならば、それらのコメントに間違いはないと思うが、ただ歌詞世界だけは違っていたのではないか。普遍的なコンセプトアルバムになるはずだったアルバムは、Rev.の死を経て、「Rev.、お前が逝ったことが、悲しい」、そう全面で叫ぶアルバムになった。歌詞面では特に。普遍性と「私」性という点では、確実に「私」が「個」が全面に出たアルバムである。そういった意味で、この作品はタイトル通りの悪夢であると同時に、レクイエムでもある。そして現実世界の悲劇に裏付けられているからこそ、聴く人は己を重ね、きっとこのアルバムの中にある曲を愛するのではないか。たとえRev.を知らない人間が聞いても、このアルバムに込められた、慟哭と悲しみは、究極的な「個」の体験を基にしているが故に心に響くのではないかと。
ただ、A7Xのすばらしいところは、これだけの暗さの中に、どこか能天気な明るさが、そこここに、そこはかとなくにじみ出ているところである。 Rev.の遺作となったFictionで告げられる、どこかあっけらかんとした別れ。SynysterからRev.に手向けた曲であるSo Far Awayのギターソロの伸びやかな美しさ。Welcome to the FamilyやNightmareのポップな楽しさ。
どれだけ辛くても、エンターテーナーとしての楽曲作りは止められない性なのであろう。(20100729)

各曲レビュー

リンク先にて。
By YAPIさん
By YUKO_NIJIさん
By ロック小僧さん
By Heather @ Deathbat-JP

General Date

レコーディング時期:2010年2月-2010年4月(一部デモは2009年11月-12月)
発売日: 2010年7月27日、日本: 2010年7月28日
録音時間:66:47
レーベル: Warner brothers
売上: 20万+(USA)
Billboard album200 最高ランク: #1
オリコン洋楽ランキング最高: #1
オリコンランキング最高: #12
レコーディングスタジオ:-
プロデューサー:Mike Elizondo
シングルカット: “”(2010年5月)
PV:”Nightmare”

Song list

#1:”Nightmare” 6:14
#2:”Welcome To The Family” 4:05
#3:”Danger Line” 5:28
#4:”Buried Alive”6:44
#5:”Natural Born Killer” 5:15
#6:”So Far Away” 5:26
#7:”God Hates Us” 5:19
#8:”Victim” 7:29
#9:”Tonight The World Dies” 4:41
#10:”Fiction” 5:08
#11:”Save Me” 10:56

Bonus track
“Lost it all” 3:57
”Nightmare(demo)”6:03

Production

作曲・作詞:
Avenged Sevenfold

バンド:
M. Shadows – リードボーカル
Synyster Gates – リードギター、バックコーラス
Zacky Vengeance – リズムギター、バックコーラス
Johnny Christ – ベース
The Rev –ドラムアレンジ、 デモ版ドラム、バックコーラス

参加ミュージシャン:
Mike Portnoy – drums, percussions
Brian Haner, Sr. — guitar
Sharlotte Gibson — backing vocals
Jessi Collins – backing vocals
David Palmer – piano, keyboards
Stevie Blacke – Strings, string arrangement
Stewart Cole – trumpet
Mike Elizondo – keyboards
The Whistler – Whistling

Prdouction:
Craig Aaronson – A&R
Brent Arrowood – assistant engineer
Chad Carlisle – assistant engineer
Mike Elizondo – producer
D.A. Frizell – illustrations, treatment
Adam Hawkins – engineer
Ted Jensen – mastering
Jodie Levine – production co-ordination, contractor
Clay Patrick McBride – photography
Andy Olyphant – A&R
Paul Suarez – pro-tools
Jan Petrow – assistant engineer
Cam Rackam – paintings, portraits
Rafa Alcantara – art direction, photography, layouts
Travis Smith – cover art, tray card art
Joanna Terrasi – production co-ordination, contractor
Andy Wallace – mixer

プロモーション、メディア露出等

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Crritial Acclaim/評価

US Billboard Top 200、1位(2010年8月14日-21日)(初週売上16万3千枚推定)

Allmusic 3/5 stars>>Link
Kick-Axe 5/5 stars>>Link
Kerrang! 4/5 stars>>Link
Los Angeles Times 2/4 stars>>Link
Rocksound 7/10 stars>>Link
Sputnikmusic 3/5 stars>>Link
The A.V. Club C- >>Link
Ultimate Guitar Archive 9/10 stars>>Link
411mania.com 9/10 stars>>Link

関連リンク

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